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慣性力とは
慣性系に働いている力。
慣性系とは、静止している運動が静止し続けている、あるいは運動している物体が等速直線運動を続ける状態を表している。
たとえば時速180kmで走る電車に乗っているとき、乗客には時速180kmの慣性力がかかっている。電車がもし瞬時に停止したら、乗客は時速180kmで進行方向に吹き飛ばされる。
またもし、停車していた電車が急発進した場合、進行方向と逆向きの力が働いて、乗客は後ろ側によろめく。
見かけの力
慣性力とは、止まっている視点(慣性系)ではなく、加速運動している視点(非慣性系)から見た運動を記述する際に現れる仮想の力である。したがって慣性力は「見かけの力(fictitious force)」といわれる。
摩擦力から考える仮説
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摩擦力とは
接触している2つの物体の表面で、互いの運動(または動こうとする動き)を妨げる方向へ働く抵抗力のこと。主に止まっている物体に働く「静止摩擦力」と、動いている物体に働く「動摩擦力」の2種類があり、床に押し付ける力が強いほど大きく働く。
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- 物理学の定義: 動きを妨げる力と、運動を続けようとする力。
- 上演力学への応用:摩擦力は「障害」、慣性力は「欲求」と捉える。
- 摩擦力: 登場人物の欲求を妨げる力。あるいは、劇全体において、観客が期待する解決を裏切る力。
- 慣性力:登場人物の欲求をはじめとした、劇の推進力。あるいは、観客の期待と舞台上の出来事がリンクしている状態で生まれる力。(ヒーローが悪役を倒す、主人公がなくした財布を見つける、など)
- 氷の上をスーッとすべる石に働いている力。観客はそんなスムーズに事が運ぶ劇を見たいだろうか? そんなわけがないからこそ劇作家は摩擦(障害)、つまり山あり谷ありの険しい道のりを用意し、あらゆる「力」を石に加えて進める=運動する様子を見せようとする。
- 慣性は、基本的に何も起こっていない状態に等しい。王は王で居続けるし、奴隷も奴隷で居続けるような状態だ。しかし、それが現実原則の「基本状態」であることを観客は知っているし、どこかで願ってもいる。これをどのように裏切るか、つまりどのような摩擦を用意するかが劇作家の手腕にかかっている。
- 言い換えると、戯曲にはそういうエネルギーの流れや失速が設計されているということになる。俳優はまず、戯曲からこれを掴む必要があるだろう。
- どんなに精緻にキャラクターを構築し、どんなに美しく再現できようとも、劇全体の推進力に絡んでいなければ、それは演劇の中に登場する必要のない人物になってしまうはずだ。
- 俳優は、役の設定を死守しようが逸脱しようがなんだっていい。とにもかくにも、劇の推進力をいかに生み出すかについて考えなければならない。それ以外のことは枝葉である。
等価原理
相対性理論において、慣性力は「重力」と見分けがつかないと説明される(等価原理)。重力とは質量をもつあらゆる物体に生じる力である。